薬局の現場から

健康
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病院でお話したのに、薬局に行ってまた同じ話しするのが面倒。

たまに言われます。

風邪クスリなど、急性疾患の場合は、できるだけポイントだけお伝えして

早くお渡しすることを心がけていますが、

生活習慣病の場合は少し違います。

今日は実際に薬局であった出来事についてお話したいと思います。

患者Aさん 女性 55歳

コレステロールのお薬

朝食後に1剤

夕食後に1剤

を1年以上、毎月処方されている患者さん。

薬剤師は、用法・用量は、同じお薬でも、患者さんにウザがられてても

説明は必ずします。

今日も、

「いつものお薬ですね。 朝食後に〇〇、夕食後に〇〇がでていますね。」

とお伝えしたら、

「えっ?  私ずっと、夕食後は飲めないから、昼食後でのんでいた。

寝る前はホルモンのお薬服用しているから、、、、」

と患者さん。もう1年以上毎月来ていますが

毎回ほぼ同じ薬剤師さんが担当することが多かったので、

耳が慣れてしまっていたのでしょう。

・お昼に一緒に服用しても問題ないお薬ではある。

(クスリによっては一緒に服用してはいけないお薬もある。

 夕方に服用した方が効果が感じやすいお薬もある)

・患者さんのお薬の飲み忘れがないためにも、

昼食後服用に変えた方が望ましい

ので、お医者さんに疑義紹介をかけました。

ここは、薬剤師が勝手にできない領域です。お医者さんとも情報共有する必要があります。

結果、コンプライアンス重視で昼に用法は1回になり、

お薬代も400円程安くなりました。

私は、お薬によって助かる命もあると思いますし、お薬は真向から否定はできません。

その方の中にある自然治癒力を信じ、

もしもうお役目ではないお薬があれば、卒業できる時があれいいなと想いながら、

お話できるタイミングを見計らい、

生活習慣のことや、お薬を飲み続けたいのかなど色々聞いていきます。

次回のテーマは、薬局でお話をして医師連携し、睡眠薬が卒業できた患者さんのお話をしたいと思います。